開発者の考え「安全なおもちゃ作り」
2025年12月25日より経済産業省より消費生活用製品安全法(消安法)という法律の一部が改定され乳幼児用玩具(3歳未満向け玩具が対象)が規制される事になった。
期日以降、対象となる生産商品や輸入商品においては消費者に分かるようにPSCマークをパッケージに記載する事が義務付けられる。
但し、何でもかんでも記載すれば良いというものでは無く、まず該当商品を取り扱うメーカーは経済産業省へ企業として届け出を済まし、且つ基本的に経済産業省より指定されている3歳未満向け玩具の技術基準(安全基準)に適合している事が前提となる。エビデンスとして検査報告書等も管理しておかなければならない。

おもちゃのさまざまな安全基準
玩具の安全基準については様々な国際規格が存在するが、経済産業省より指定されている規格は次の①~④となる
①ST 2025/第一部/第二部
②EN71-1:2014A1:2018+EN71‐2:2020
③ASTM F963‐23
④ISO8124-1:2022及びISO8124-2:2023
玩具のメーカーはいずれかの技術基準に適合する事を前提に製品を開発・生産し、第三者検査機関の検査にて適合・不適合の判定を確認する。
適合したものだけがPSCマークを記載し生産~販売へと繋げる事が出来る。
弊社商品の場合は全て①もしくは②で適合の判定を確認している。
但し、弊社含め多くのメーカーは(消安法)の施行以前から既に業界規制であったSTマークやEN71(CEマーク)などの安全基準(対象年齢別)に適合している商品を生産していると考えられる。
弊社の場合は検査報告書なども常日より管理保管しているので、製品自体の安全性とエビデンスについては従来通りで問題ないと考えている。
今回の消費生活用品安全法改定の背景としては、
「インターネット取引の拡大に伴い、国内外の事業者がオンラインモールを通じて国内の消費者に製品を販売する機械が大きくなっているところ、責任を有すべき国内の製造、輸入事業者が存在しないという課題や海外輸入品を含め子供用玩具の安全性が確認できない製品に対する販売規制がなかったという課題が存在していた事」※経済産業省資料より抜粋
が大きな理由となっている。
孫を見ていて感じる「安全基準」を守るという責任
話は変わり、個人的な内容で大変恐縮であるが実はこれを書いている自身においては、現在0歳から2歳で3人の孫がいる身となっている。
丁度当社の製品を扱うには適応している年齢となっており、孫たちと一緒にいる時でも、その行動にはつい仕事目線で観察してしまう。
玩具の安全基準の重要な項目の一つに誤飲や窒息など事故を防ぐ為、対象年齢別で小部品におけるサイズの規制があり、低年齢になるほど厳しくなっている。
業務上【乳幼児玩具の製品サイズや誤飲防止】についてはよく議題にあがるが、孫達を観察していると実際にその通り過ぎて軽い衝撃を受けている。
特に1歳~1歳半頃は与えるものはとにかく口に入れてしまう。
別にお腹が空いているからとか、ものを味わうとかでは無く、口に入れる事により、子供にしか分からない何らかの感覚を本能的に確かめているのではないかと感じる。
当然子供はわけが分らない状態であるため、事故など起こらぬよう周囲の大人がしっかりと注意し見守る必要がある。
子供によって発達や行動に個人差はあると思うが、これが2才前後になると、「口に入れるものではないな」、と理解し始めているのかほとんど口には入れなくなった。
その代わりといってはなんだが、運動能力が発達してくるので、他の意味で注意が増す事になる。
行動範囲や興味の幅が広がり遊び方が激しくなってくるのである。
そばに人が居ようが物を投げたり振り回したりとお構い無しでまことに自由。
これもまた周囲の大人が扱い方を根気よく教えねばならない。
この年になって小さな子供は思いもよらない行動をするという事を改めて思い知らされ、日々貴重な経験をさせて頂いている。
なので我々メーカーは、「子供はこちらが意図する本来の使用方法で、必ずしも物を扱わない」という事も自然な姿であるという事を肝に銘じなければならい。
「慢心せず、より安全な商品作りを目指せよ」と小さな子供に言われているような気がした。・・・というお話です。