開発者の考え「雑貨の企画ということ」

雑貨と一言でいっても範囲が非常に広い。

素材を問わず基本的には生活上、家具や家電以外の身の回りにある人工物は装飾品やオブジェ・アートなどを含めほとんどのものは雑貨と呼べるものではないかと考えている。
当社も木製玩具以外にデスク周りなどで使用する比較的小さな木製雑貨をコツコツと企画開発している。
現状はキャラクターを使った商品群となっており、ナチュラル感と可愛らしさをミックスさせた内容である。

雑貨の企画開発

日常での雑貨探し

自身も様々な雑貨を探すのが好きで、ムック本を読んだり各地の雑貨店を覗く事も多く、商品を見てはあれやこれやと指摘してまい家族に疎まれている。
数は多くはないが気に入った物は自宅の棚に並んでいたりもする。
どちらかと言えば有名デザイナーがプロデュースしたような高級な物ではなく、素朴でシンプルなものが多く、気に入った本や小さな植物なども横に並べて小物雑貨にしてしまい木製品でよければ自分で作ってしまう事もある。
また、雑貨は非常に役に立つものや逆にほとんど役に立たない物もあるが、何となく眺めているだけで気持ちが穏やかになったり思い出を楽しんだりする効果があれば良いのではないかと考えており、どんなものでもセンスよく飾るとそれなりに見えるものである。

キャラクター雑貨のむつかしさ

業務上、キャラクター雑貨を開発する機会がとても多くなってきた。

基本的なスタンスはキャラクターの世界感を確保しつつシンプルで違和感なく木製品を打ち出せる実用品(もちろん売れるもの)となるが、ほとんど0からの開発なので数多く企画すればするほどアイデアが枯渇してしまい非常に苦しい業務の一つではある。
担当者により異なるが商品化に向けてのアプローチは様々であり、機能ありきで造形に入っていくもの、逆に何等かの形状がイメージとして既にあり機能は後付けで考えるものなどケースバイケースとなる。

どうにもならないアイデアからも商品がうまれる

と言ってもまずは自己満足から始まり、自分自身の生活やイメージの中で何となく気にいった形が中心になることは間違いない。
個人的には思いつくアイデアや形状はノートに描き留めておく場合が多い。
どうにもならないものがほとんどであるが、それらにプラスαを加えることにより商品化になる場合もあるので無駄にはならない。
年間十数アイテムを製品化する場合でもアイデアベースではその何倍もの数になる。
面白い内容でも工場で生産出来ない仕様であったり、コストが想定以上になったりで諦めるものも多い。
特に当社は木製品で特化しているので形状の再現や素材での限界を感じる場合も多い。
今後は金属、樹脂、ガラス、布など異素材の組み合わせも視野に入れ、より幅広い商品化を目指すことも必要であると考えている。

商品開発の創造と使われている日常の想像と

また、企画開発・デザインの仕事は図面を描く事が目的ではなく、それ以前に自身の日々の生活や経験値を元に心のセンスを磨く必要があり、物を見る目を鍛えなければならない。
自分自身にも言える事であるが自身の心が豊でなければ人の気持ちを動かす商品は作れないのではないかと考えている。
現在、複数のキャラクターを使用した木製雑貨を展開させて頂いており、それなりに購入頂いている結果となっている。
有難い限りであるが購入して頂いた方々の気持ちが豊かになり、宝物となってくれる事を願う。
商品開発に携わる者はもの作りへの創造力はもちろんのこと使用者(購入者)への想像力も忘れてはならない。